Whole Clothes Market
CONCEPT
「普通」がいい人の為の服屋
私たちが「普通」を良いものと考えるようになったのは最近のことです。これまでの普通「で」いいではなく、普通「が」いいという感覚です。この「普通さ」を素敵だな、と思える感覚はとても新しく、美しいものだと思います。これまで、ものの価値ばかりを追い求めてきた人間が、もの以外にも価値を感じ始めたということの象徴だからです。これは社会的な名誉を求める価値観ではなく、自己実現的な価値観によるものであって、これまでの外向きの関心から内向きの関心になったということの象徴でもあります。そのような人間の美しい価値観の変化に対するリスペクトから生まれた服屋がWhole Clothes Marketであり、普通さをポジティブに求める人の為の服屋です。
「普通がいい。」とあえて普通さを求める人の言う普通とは「良い」と「悪い」の全くの真ん中ではなく、少し「良い」寄りの「普通だけどちょっといい」というニュアンスなのかなと思います。また、本当の普通さとは、人が意図的に生み出すものではなく、時間の洗礼を受け、無駄なものが削ぎ落とされることで生まれるものだと思っています。だからこそ、本当の普通さを持つものは、あらゆる人を受け入れる懐の深さがあり、大抵は誰にとっても普通であるのです。例えば月はどこから見ても月であり、月が月でない場所や、時代はなかったのです。
Whole Clothes Marketでは、その「普通だけどちょっといい」と、「時間の洗礼を受けた普通さ」の2つに留意しつつ、色彩も白と黒と紺を基調に、内省的な価値観を持つ方々に向けて洋服をセレクトしました。このお店が、新しい価値観を持つ人々の生活を少しでも支えることができればと思っています。
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